[創作論]どこまで書くか、そこから描くか

 しまった、この流れだと、ここで止めてしまった方が区切りがいい。そう考えながら、フロッピーマークをクリックして、就寝の準備を始める。

 最終話、その物語の締めである。多くを語りすぎてもいけないし、謎を残しすぎてもいけない。できれば物語に示した謎を明らかにしたいものの、これ以上、延長させるのは忍びない。

 エターなる。その一言が思い浮かぶ。

 しかしこれをそうさせる気は毛頭ない。あくまで、その章の、区切りとしての、続きのない最終話。彼らの物語の、最終話。

 実際のところ、残されている謎らしいものは一つだけなのだ。直前の展開で示された、謎。これひとつを説明するだけのパートがあってもいいが、それはそれでくどい。複数人の主人公がいるのに、どうして彼だけスペシャルパートを用意しないといけないのか。

 うーむ、特別な主人公というわけでもないし、外伝として取り上げることにしようか。特別なもののない彼は、実はこういうことができた。しかしそれは何であるか。結構、根の深い謎にはなるが、やむを得ない。

 これはかなり大きなミスである。

 いやいっそのこと、今回のシーンの半分は前話からどうなったのか、の話であるのだから、現在のシーンの時間をずらしてしまえばいいのでは?

 いや、しかし月1更新に間に合わなくなる。

 どうしたものだろうか。


◆◆◆◆


 やってしまいましたよ。市場の王編、最終話を進めているのですが、着地点がすこーしずれてしまいました。


 お話を収束させることの経験ってなかなかできないですよね。短編も含めればそれなりにやっているはずなのですが、中長編とはまた違う畳み方を要求されます。

 市場では、章ごとにスポットライトが異なるため、それぞれを摘まんでいくと紅青は長編、他は中編に分類されることでしょう。ここらへんの分類も、完結したら行いましょう。

 さて、もう月末ですが、書き直してしまいましょうか。主に「現在の場面」部分を書き換えてしまえばいいので、時間コストはあまりかからないと考えていますが……いや、でも改編ってかなり面倒だった記憶がありますね。妖魔のときの記憶ですね、これは。

 しかしほんの3000字くらいの変更なら、8万のときと比べれば……いや、ちょっとした矛盾が危険かもしれません。


 ああ、どうしましょうか。まぁ、じっくりお待ちくださいませ。

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