[詩・創作論]境界線
向こうにある世界が見えた
それは時間のいたずらにより
色を変え
装いを変え
歩くものを変え
数を変え
あるとき
向こうの世界に雨が
向こう側が見えなくなった
思わず手を伸ばしてみると
壁があった
透き通った壁
こちら側には阻むものはない
あちら側に水滴がついている
雨がやんだ
けれども見えなくなった
水滴が
消えることなく
壁を覆い隠しているからだ
◆◆◆◆
透明ガラスに、水滴がついており、ふとどちら側についているか手を伸ばしてみました。
手が濡れました。つまり、水滴はこちら側についています。
話を進行するとき、誰の視点から描いているのか。よくある問題かと思います。
時として、思考の論理や感情の比喩表現などを行いますが、それはこちらの世界のものなのか、あちらの世界のものなのか。はっきりとさせておく必要がありますね。
例えば、俯瞰視点の話なのに、登場人物の内心を詳しく描くだとか…
うまく書く人は、そんなふうに書いていても違和感なく読めるのでしょうね。
市場で意識していることは、基本は俯瞰視点であり、彼らが何を思っているのかは描写せず、身振り手振りで示すこと。
過去語りなら、彼らしか知らない心情を描き、景色を主観で捉えること。
視点を持続させつつ書くのって、難しいんですよね。具体的イメージが固まらないだとか…ええ。
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