半ばにうたう
[日記]明け方の眠気に
10月。そんな幻想から、光によって引き戻される。
いつもよりも早い目覚めに、寝返りをうって残りの睡眠時間を楽しむことにする。しかし、明るくなったし、暖かくなった。おかげでこの一時間がもったいなく感じてしまう。
カーテンを閉めれば丁度いいのだが、それだと目覚めが悪い。ならば時間になれば開けることで解決できるであろう。
しかし、動くのが億劫だ。毎朝のことではあるが、いつまで経ってもこの思いが消えることはない。
光で目が冴えてきた。まだ十分はある。あぁ、お願いだ。時間が来たらカーテンよ、開いてくれ。太陽よ、部屋を照らしてくれ。朝食よ、できていてくれ。
そんなことを考えても、現実はそうはいかない。持たねば、用意せねば、何も思う通りに動くはずがない。
はぁ、怠惰だ。眠りというものは必要なのに、切り上げねばならない。
仕方ない。私は柔らかく温かい洞窟から抜け出すことにする。
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