第4話 scolding story...囚われの物語
そして、朝をむかえた。
俺は、まだぐっすりスリープモード。
バババババババッ!!
いきなり、俺の方に銃を乱射してきた。
驚いて、飛び起きるように目が覚め眠気が吹っ飛んだ。
「あっぶねぇな!殺す気か!!ミオリ.......。」
周りには、焼けた銃弾が転がっている。
「殺す気は、無いけど。死んだら死んだでどうでもいい。それに、殺した所で得する事なんて全く無いわ。」
「無くてもやめろ!!じゃないと銃を...消すぞ!」
「やれるならやってみなさいよ。それに気安く銃なんて呼ばないでちょうだい。これは、AR(アサルトライフル)のM4A1。ちなみにお気に入りは、Vz61別名スコーピオン。」
「結局は銃だろうが!それに凶器にお気に入りなんて作るな!」
「名前が、可愛い。」
「名前だけだろ....。」
「そのスコーピオンについて話せば、長くなるけど....。」
「いいよ...頼んでねぇし...」
まるで吉本新喜劇の漫才をしてるかの感覚だ。
俺は、そういう話をしながら身支度を軽く済ませた。
コンビニの外へ出て、少し歩いた。
「そういや、今更だけど何処に向かっている途中なんだ?」
「本当に今更ね。今は東京に向かっているわ。」
「東京?ここが東京じゃねぇのか?」と聞いてみた。
「東京だったら、例のあの建物が無いじゃない。」
「あぁ、確かにここらにスカイツリーとかねぇな。」
「気づくのも遅い。これだから、8000位代は....。」
「あのなァ....。」
と、少しキレ気味に言ってみた。
「ちなみに、何処だよここは。」
「ここは、広島。」
「遠くね?...。」
「しょうがないわ。電車も開通してないんだから。」
少し、歩くのがだるくなってきた。
しばらく歩いていると、何やら規則正しい大群がこちらを見ている。
面倒くさそうだなと思った。
引き返そうと思って後ろを見ると、後ろにも大群が居た。
隊長らしい奴が、大群の前へ立って俺らの方にメガホンをもち俺らに話しかけてきた。
「お前らは、我々によって包囲されている。殺されたくないのなら、俺の指示に従え!!」
「どうする?」と小声で聞いてみた。
「あいつらは、軍隊ね。ここで会うとは不運ね。」
「軍隊?でも、ここに仲間とかそういう感じのやつは居ないんだろ?」
「えぇ。でもアイツらは例外よ。ああいう感じの軍隊は、後4組はいるわ。」
「マジかよ....。で、アイツら倒せそう?」
「戦力は、まぁまぁだけど、人数と状況が悪すぎる。」
「じゃあ、指示に従うしかないか....。」
「おい!何そこでゴチャゴチャ喋ってるんだ!」
と唾を飛ばしながら、言ってきた。
アイツは、咳払いをした。
「指示1!!。武器を置いて、手は後ろに交差し能力を教えろ!!」
いう事に従い、能力を教えた。
その時に、鎖で、手を拘束させられた。
「指示2!!。大人しく着いてこい!!
少しでも怪しい行動すれば、お前らはここで射殺だ!!会話も勿論駄目だ!!」
「....。」俺らは、黙った。
そして、連れてこられた場所は、草原の広場にドーンと大きな飛空挺があった。
裏口に入り、牢獄があった。
何十人か牢獄の中に居て俺らと、同じように捕まっていた。中には、その中で死んでいる人も居た。
「ここだ。入れ!」
思いっ切り、押され俺らは壁を挟み隣の牢獄に入れられた。
古い感じで、壊せそうだがそうもいかない。
錆びていて、鉄の臭いがプンプン漂う。
数時間後、ミオリは俺の方の壁に隙間を見つけたらしく、小声で話しかけてきた。
「ねぇ。なんであの時能力、鋼しか言わなかったの?」
「えっ?いや、2つ言ったら面倒臭いじゃん。」と小声で答えた。
ミオリの溜め息が隙間から聞こえた。
「策を練っていたのかと思ったわ。」
「なんだよ....。悪いか?逆に聞くけど俺に聞いたからには、策はあるんだよな?」
と追い詰めようとしたが、
「えぇ。あるわ。」
と言われ、スッと回避された。
「....お?何だよ聞いてやろうじゃねえか....。言ってみろ....。」
と、ぎこちなく聞いてみた。
「貴方に、仕事をしてきてもらうわ。」
少し、責任を負わせられプレッシャーを感じた。
そうか....。やっと俺は、役にたてるんだな?と思った。
気持ちを入れ替え、真面目に聞くことにした。
わずかな隙間に耳を当て、話を良く聞く態勢にした。
でも、前から視線を感じる...。誰だろうか...。
to be continued...
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