追いかけてくる足

作者 三上米人

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★★★ Excellent!!!

「手招きする腕」と同様、人間の足だけが追いかけてくる。表情も声も持たない足が、淡々と追いかけてくるのは恐怖意外の何者でもない。
玄関からスコープで覗くところが緊張感があって良かった。追い詰められる状況描写が素晴らしい。これからもホラー作品を楽しみにしています。

★★★ Excellent!!!

ホラー好きな方、ぜひこの作品を読んでください。怖すぎて、自分は夜に読んだのを後悔しました……。本格ホラーで、ホラー苦手な自分には耐え切れるギリギリでした。もしこの作品を読んだ後、追いかけて来る足音を聞いてしまったら……全速力で、逃げてください。

★★★ Excellent!!!

――怪談話。

それもみんなを集めて行うそれではなく、オンラインに投稿するタイプの怪談話。

彼は投稿している間、一瞬たりともそこから動いてはいない。
しかし彼から放たれる言葉一つ一つがあまりにリアルで、読む者は徐々にその物語の中に引きずり込まれていく。

登場する「足」は人間の「足」だ。
だがそれゆえ生々しく、想像を掻き立て、まるで目の前にその足があるかのように錯覚してしまう。
背中越しにそれがあるのではないかと、思わず振り返ってしまう。だってほら、今、床が軋む音、聞こえたでしょう?



私はホラーは書きませんが、そんな私にとっても、この作品の叙述、特に情報の出し方や描写の仕方は、とても勉強になりました。
こうすれば効果的に驚かせられると言うのは、ホラーに限った事では有りませんし、「人を怖がらせる為に計算し尽くされた文章」と言うのはそのまま「人を楽しませる為に計算し尽くされた文章」へ転用できるのではないかと思います。
ホラーを読むのが大好きという方はもちろんの事、そうでない方にもお薦めします。
どうせ自分はホラーなんて書かないし、勉強になんかならない。なんて思わずに、一度手に取って読んでみてください。たった1万4千文字ですから、お付き合いください。

……そして恐怖に震え、闇に怯える夜をお過ごしください。