2019/09/22 16:41/鷦鷯飛蝗

吹き散らされた綿と鱗が照り返し

白と青を潰すのはいつだって灰だ

追いやられる流れと慟哭

極彩色の視界を裂くのはいつだって涙

まだ降り止まない、儚い粒だけ

菱形に区分されて、世界は

泣き言と幽閉の夏

あそこで陽を弾いた欠片は何だ

日射しに煽られて、遠い国

雨粒達を、すらりと伸ばした右手に

爪の先まで留まらせて、君は

あの子らは羽ばたきを止める

流れ落ちて、くっついて

滴り落ちて祝詞を鳴らす

また聞こう、きっと二人で

土砂降りの雨に揺蕩いながら

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