第428話:GからSまでの人数は極端だった

 新入生だけをクラス分けしてみたのだが、多い順に言えばG、F、C、E、D、B、A、S。


 日本で1クラスと言えば30人くらいが「普通(昭和な時代)」なのだが、Gは50、Fは20、Cが15、Eは10、Dは5BとAは3でSはリョータのみ。


 剣術が主だと言っても流石に同じ人数ではない為、団長は頭を抱え悩み初めてしまった。


「この人数では…(まともに戦いを学ぶ事すら難しいではないか)」


 DからSは共同にする案も考えに入れては居るが、それでも9人。


 1クラス30を目指すには、EとCも追加して…ちょっとオーバーするくらい。


 多少の人数オーバーは目をつむれば良いのだが、最低ランクが多すぎるのだ。


「団長、こうなってしまっては、

 年長者も試験を施し、ランク別の教室にするしか無いのでは?」


 そう提案して来たのは副団長。


「そうは言うが2年から5年はランク適性者ばかりではないか」


「確かに…そうですね」


「上級生でも同じランクに入って貰ったとしても、

 足を引っ張るやからは必ず数人、出るだろう?」


 団長が懸念してるのは「阿呆な事を仕掛ける子息が出る」事。


 ランクを把握する為の試験でさえ「阿呆な子息」は数人、出てしまって居るのだから不安になるのも判るだろう。


「それなら指導員と言う形を取るのは?」


「ランク指導員と言う形で、

 剣術すらままならない子息たちが剣を扱えるまで指導する…

 と言う事をさせるのか?」


「勿論、同じ生徒が行けば剣術を身に付けられない生徒のクセ…

 と言いましょうか、上達しない理由は気づけないカモ知れません。

 しかし期間を設けて数人が担当すれば、

 穴すら見つかる可能性は出ないでしょうか?」


 副団長の考えた方法は、1週間ないし1か月など期間を設けて数人の上級生が指導と言う形でGなどのランクで下手な生徒を見る…と言う方法だ。


 GにはF、FにはE…と1つ上のランクの上級生が始動すれば、素質が有る生徒は成長し、そもそも選定が間違って居る者を見つける事が出来るかも知れない。


「見つかる可能性は有りそうだな…1つ上のランク…

 上級生が受けてくれるかは判らないがな」


「・・・そうでした・・・上級生が否と言ってしまえば、

 この案すら実行できませんし…」


 上級生に提案して受けてくれる者だけと限定する事で、穴を無くす事が出来れば良いな…と上級生への説明文を考えて行く団長。


「所で団長」


「どうした?」


「リョータでしたっけ?Sクラスは1人しか居ませんが…」


「あー…リョータはランクSだとしても、

 Aに入って貰うしか…無いだろう。

 私から願い出てみよう」


 1年生のランクが有る空間は、1階なのだが、大半のクラスは30の定員を下回った状態なのだが、適性ランクだから…と理解してくれる者と反発する者とに、別れてしまって居るみたいで有る

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