第387話:早速、登山道を開拓

 入山許可…と言うのだろうか、始祖竜へコンタクトを取る為に用意されて居る空間(やしろっぽい場所)の右側に登山道を作ろうと考えを巡らせて行く。


 作るとすれば大人2名分の道幅…じゃあ道具を運び入れたりするのに狭いよな。


 だとすれば、車1台分くらいの広さを確保した方が安全だよな?


 実際に作業を始めてしまえば、取り返しのつかない状態になるのは判り切って居るので、木をどれくらい伐採したら何人分の空間になるだろうか?と言うシュミレーションをして見てから実行しようと考えた。


 とは言え、実際の大人は此処に居ないから想像するしか無いんだが、うーん…成人男性の平均歩幅でググればセンチくらい出るか?


 そう思い早速ググって見ると70センチが平均的な歩幅だと出た(※)


 1mも無いのか…そうなるとメジャー購入し…待てよ?ドラマで自動車事故の検証をしてる時に見る、車輪が付いててコロコロ転がす奴…何て言うのか知らないが、あれなら1人でも距離を測れないか?


 「警察、事故、距離を測る道具」でググって見ると、ローラー計測器と言うのが該当するようで、しっかりした形を選びサクっと購入し、その場に出し木と木の距離を測って1mが木2本分…細い木で測ってしまったからでは有ったが、大木と呼ぶくらいに太い木は森林地帯に無い事は見た限り理解できた。


 実物は保管場所に置いたままなので、馬車の大きさを想像し、道幅をやしろっぽい場所から1m離して目印をつけて行く事にした。


 つけるとしたら日本だとビニールテープ?リボン?どっちだっけ…あ、スプレーで木に印、つけてるんだっけ?木を傷つけない方法ならリボンがいいか。


 伐採すべき木に次々とリボンを巻いて行き、社横1m開けた空間に、馬車1台分の広さが確保されて居るのが判る。


 そこを起点にして歩くスペースの木を伐採、ボックスに収納して残った木の根は引き抜き後方に山積みして行く。


 歩く幅だけ確保できた空間を見て


「流石に1日で山頂まで行ってしまうと職人を案内した時、

 何日で開拓したんだ…って聞かれて突っ込まれる事、

 間違いナシだよね。

 だったら馬車1台分の空間だけ伐採すれば、

 突っ込まれるとしても、酷くならない…よね?!」


 不安しか無いのだが、山の開拓を託されたのは自分で、山頂までの道のりを作る事を許されてるのも現状では自分しかおらず、勝手に職人を連れて来てバンバン木を伐採され「禿山はげやま」にされては元も子もない。


 基本の道幅だけを用意して、職人を連れて来て開拓して貰うのはアリか…と伐採予定の木にリボンを巻き付ける…と言う作業のみを継続して行く。


 3時間後、夕方らしい雰囲気が漂って来たのを感じたリョータは、中腹までのリボン付けを一旦停止させ、交渉が出来開拓する事になった…と言う報告をしなければな…と子爵邸へと向かう事にした。


 始祖竜に面会できた直接、開拓の許可を貰えた…何て事を伝えたら倒れたりしそうなんだけど言わないと話、進まないしな。


 内緒ごとが出来ないリョータは、正直に話した時の驚き様を想像し、はあ…と大きな溜息を吐き出すしかなかったのだった


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※=所説あるかと思われますが、

  調べた結果を表記させて頂いております

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