第224話:飯テロ開始ただし個人的
再び授業がまともに開始できる状態ではなくなり、訓練開始まで自宅待機となった為、森へと戻ったリョータはスマホでパン作りに必要なホームべーカリーを購入し、材料に必要な粉類やイースト菌、バターなどを次々、用意して行く。
勿論、普通のパンも作る予定ではあるが、琥珀が森から「クルミ」や「ブドウ」を採取してくれてるので「くるみパン」や「ぶどうパン」など、フルーツ入りの食パンも作る気でいるのだ。
と言っても日にちを置いて作るつもりではいる。
「さて、道具を買って材料を買ったはいいが、
作り方って説明書には掲載されないやね。
Cで始まるサイトなら基本の食パンは、
掲載されてるよな?」
ぱぱっと検索してCで始まるサイトを見つけると材料から入れるグラム数まで、掲載が成されている。
ぶっちゃけ、企業のホームページでも商品名を記入すりゃー、レシピくらいは掲載されてそうだけど、基本の1斤を作るならググって出るレシピの方が早いやね。
先ず最初のテロとしては見慣れているであろうパン。
異世界のパンも美味いのだが、日本のふわっふわなパンには負けている。
焼きたて出来立ての香りはパン屋が近くにあれば、必ず引き寄せられてしまうくらいに食欲をそそる。
俺系のパン屋も存在してたくらいだし、何処だっけか、廃校を使ってパンを作ってる所もあったもんな。
コンビニのサンドも比較は、それ程してないが、サンドなら「マズイ」と思う事は皆無。
それくらい充実していたからこそ、パン食を持って行く事から始めようと思ったのだ。
まあ一番は、米が存在するか否かが未だに把握できてないって事だけど、存在するなら普通に米飯弁当つくっちまいたいな。
市販の某牛丼チェーン、汁付き牛肉を飯に乗せて、少ないながらも丼にしたりもしてたしな。
「ふりかけ」に「お茶漬け」ご飯のお供には事欠かなかったからなぁ…。
テロるにしても俺の小食具合じゃあ、どうしようもねぇか?
まあサンドイッチの見た目が「焼き目の付いたパン」だとインパクトはデカイ…?
判らんな。とりま最初は焼かずにフワフワ食感のサンドイッチを持って行くか!
強力粉、砂糖、塩、牛乳、水、ドライイースト、バター・・・これらを表示されているグラム数ほど容器に入れ、約5時間ほど待機(らしい)。
って事は夜12時にセットすれば朝7時には出来上がる、って事か。
まあ挟むだけだから、そんな時間は掛かんねぇだろうから心配しなくて大丈夫だね。
{お兄ちゃん、ココ話が出来るようになったみたい}
お?それは凄いな、とは言え念話は無理だろう?
{うん。教えれば覚えてくれるとは思うけど、
今は無理だよ}
そう、か。
{でね?どうして私が、
親代わりをしてるのかって聞いて来たのよ}
…説明してくれたのか?
{うん…とても悲しいけど自分が生き残ったのは、
お兄ちゃんが助けてくれたからって理解したみたい}
木登りは琥珀が教えてくれるのだろう?
<勿論です>
ココの近況を知る事が出来たリョータは、イソイソと翌日に出来上がるよう道具に材料をセットし眠りについた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます