第 0 話 神隠し 『 プロローグ 』
第 0 話 : [ プロローグ ] ─ ( 1 )
「 バケモノめ … 」
秋葉中華
獲物の娘は難無く確保したが…
チキショー …
屋根の
万世橋交差点に接する建設中のビルで、落ち合う約束の時間は
この場はマズイ… 直ぐに、追いつかれてしまう … 。
計画を変更し奴を
その後、風雨の様子を見計らって仲間達と合流する事とした。
「チィ… まったく、奴は何者なんだ …
クッソウ… 」
彼は若い肉感を
先程よりも風雨が増し、より視野が
「今宵は、満月のはずだぜ …」
空を確かめる彼に、不意に稲妻の洗礼。
「 ウグゥ… 驚かせやがって!!
雷も鳴り始めやがった!!
ついてねぇぜ!!
まぁ … それにしちゃぁ …
世話ねぇやさぁ… 」
彼は
担いだ娘に雨が吹き付け、ピンク色の
( ガシャャャン !!!!!!)
再び、大きな落下音。
しかし、今度は雷では無い!!奥のビル上より、何か地面へ落ちたのだ。
黒い塊が、カラカラと音を立て、
それは、人が車椅子に乗っている様子だが、闇の中に在ってハッキリとは確認出来ない。
強い雷雨は、近づいて来る人物の、白いセーラー服と思われる表面を執拗に濡らし続けているが、その一方、肌の上では、何か内側から弾かれる様に次々と
「 あんなの到底、人間ワザじゃねぇぜぇ… 」
彼は
すると突然!!
( ドサドサドドザザ!! )
車椅子と彼の間に、
それは、首と胴が別々に成った人狼三体が、ビルの谷間より降って来たものだった。
「 こっコイツら!! 獲物の調達を、さっきまで俺と一緒にしていた連中だぜ … 皆…
眼前の光景が信じられない彼は、グイと闇の中を見返す。
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