第2話 : 真相 ( 3 )




「今までの誕生日では、前日まで、どんなに、お互いに喧嘩していても、必ず一緒に過ごすのが姉妹のだったわ。


 だから当日、連絡さえ無いリコの安否は悲観的に思えたの。


 加えて、確信こそ無かったものの …


 より彼の連絡再開のが不自然に感じられたのよ …」


「不自然とはどういった …?」


 アヤが言い辛そうにウツムく。


「そうね。 ごめんなさい… 言いヅラいわね …。

 

 私が代わりに言うわ。 考えたくも無いでしょうけど …。


 もし、リコさんが、この世にもうスデに居ないと推察すると、が全て合うと言う事よね…」


 小さくウナズく。


「 彼が殺害したはずの、リコさんが後日、テレビのに出演しているのを見れば、当然驚いて、確認の接触を望んで来る」



「妹に恋人が居る事は、話だけ本人から伝えて貰っていたの。

 けれど… さすがに週刊誌のスクープで確認するまでは、がAKIBA・BLUE DAYSのユースケさんだったとは、知らなかったわ」


「で、アヤさんは、彼に疑惑をイダいたままで接触したと? 」


「そうね …。 先日、マンションで彼と会った時の事は、記憶に曖昧アイマイ調したの。 彼は、私のカマカケの演技には、本人にも大変都合が良かった様子で、自ら乗って合わせて来たのよ。 益々、疑わしいと思ったわ」


 今度は、ユウスケの靴底が、ガシッと床砂利を蹴り上げ、出口へと全速力で駆けて行く!!


 スカかさず、遠慮無く聖戎具アークを投げつける。


 それは、彼の背中から心臓辺りをツラヌき、そのまま、駐車場の柱へと、まるで昆虫標本の様に刺し止めている。


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