第72話 大草原の小さな家と、レ・ミゼラブル

NHK朝ドラ『なつぞら』に、『大草原の小さな家』が登場しました。なっちゃんが作るテレビアニメは、いよいよ、これになるのかな。

昔 放送された海外ドラマで、今また再放送されてます。


児童文学。アメリカ開拓時代の、インガルス家族の物語。

原作:ローラ インガルス ワイルダー。

人が集まり、村ができ、人々の暮らしは 徐々に 便利になっていきますが、

インガルス家は、ほとんど自給自足です。

しかし、あんなに貧しい暮らしの中、インガルス家の人たちには、

育まれ、成長し、より豊かさを増していく愛の絆がありました。


・・・


レ・ミゼラブル。フランス文学。

原作者:ヴィクトル ユーゴー。


主人公は ジャン ヴァルジャン。凄まじい人生を生きた人です。

私が この作品を はじめて読んだのは、小学生のころでした。同じクラスの坂本(仮名)くんが 発表した感想文を聞き、読んでみたくなったのです。


当時の私には 難解すぎました。読破して感想文を書いた坂本くんは、凄いなあと感心しつつ、

結局は、所々 読み飛ばしながら、読み進めました。

コゼット という名の少女が登場しました。

幼い少女が、ご主人様に虐待されながら、働いていました。あまりに貧しかったから、働かなくては 食べていけなかったのです。

お母さんは、自分のからだを 切り売りしながら、コゼットを育てていました。

あの頃の私は、コゼットも かわいそうでしたが、

お母さんのことが、よりさらに、かわいそうで たまりませんでした。


自分の からだを切り売りしながら、子どもを育てていた。という記述。

血を売った。という記述。

歯を抜いて、売った。という記述。

そして、お母さんは、『神様、どうか娘を お守りください!』との 言葉をさいごに、死んでしまいます。


その後、コゼットは、ジャン ヴァルジャン が引き取ります。

彼は、命がけで コゼットを守り抜きます。

お母さんの祈りは、神様に届きました。


高校生になって、もう一度 読んだ時、はじめて気づきました。

コゼットの お母さんが からだを切り売りしていた。という意味。

真っ当に 働きたくても、女性は それすら できない、不幸な時代が あったこと。


そんな酷い時代の、そんな酷い社会で、

お母さんが 命をかけて 愛したコゼット。

血のつながりはなくても、ジャン ヴァルジャン(お父さん)が、命をかけて愛したコゼット。

両親の 命がけの愛情に 育まれ、

コゼットは、健やかな精神を持つ 大人の女性になりました。


・・・


大草原の小さな家と、レ・ミゼラブル。

まったく異なる物語ですが、

共通する 心の宇宙が あるように思うのです。

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