ドラゴンズキーパー

作者 ももも

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★★★ Excellent!!!

そこはドラゴンが現実に存在する世界。
となれば当然ドラゴン専門のパークがあるわけで、その業界に足を踏み入れた新米飼育員の視点から、我々の住む場所と似ていながらもワンアクセント違っている世界を視ることになる。

ところがファンタジーの楽園といってもその裏側はやはり大変。
一口に竜と言ってもその生態は多種多様。いまだ謎多い彼らの生態の研究も、業務の一環。

汗と涎にまみれ、危険と隣り合わせの日常を、実在する生態系にもとづいて描く、ファンタジーとリアリティの融合を果たした異色にして意欲作、ここに誕生!

Good!

 かつてキープといえば、本命ではなく、あくまでも二番手以降。一応、確保しておく、という程度だったのではないでしょうか。
 しかし、時代は変わりました。
 もう令和なのですから。

 ドラゴンズキーパー。
 愛を込めてドラゴンをキープする者たちです。
 不真面目に恋愛する女性たちの『キープ』とは違います。
 真面目にドラゴンと働く公務員たちの『キープ』とは、どういう意味なのか。全て、作品に書かれています。
 特に、主人公だって最初は右も左もわからぬ一般人ですから、読者も主人公と一緒になって、ドラゴンについて色々と学べることでしょう!

 そして、時代が変わった、といえば。
 中高年の読者の中には「Web小説だって、小説なのだ。一字下げしていないような作品は、我々の思う『小説』とは、異なる意識で書かれているのであろう。その時点で、もう読む気がしない」という方々もおられるかもしれません。恥ずかしながら、私もその一人です。
 でも、騙されたと思って読んでみてください。この作品には、そんな主義主張を吹き飛ばすような面白さがあります。むしろ、古い方々にこそ好まれる面白さも随所にある……。少なくとも、私はそう感じました。
 それに、もしかしたら。これを機会に、今まで読めなかった作品も読めるようになるかもしれません。
 オススメです。