新人類のために旧人類の私ができること

作者 柳森 乙樹

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★★ Very Good!!


 オチのどんでん返しもよいですが、単にオチだけなら、途中で分かった人もいます、私もわかりました。
 鬱々とした心理描写に奇妙な迫力があって、あきらかにおかしなことを社会全体が行っているというディストピアSF性と相乗効果をあげており、その面白さで最後まで読んでしまいました。
 
 

★★ Very Good!!

 昭和風の純文学に70年代のアメリカSFを加味したような内容で、非常に楽しめた。それの飼育に国家を上げて血眼になる笑えない馬鹿馬鹿しさ、夫婦間の気の抜けた惰性とくたびれた愛情、人生を突き抜けてしまった主人公。それらが作者の堅実な筆致で巧みにまとめられている。
 詳細本作。

★★★ Excellent!!!

なんでしょう。この読後感。

ぞわりとするのに、妙な爽快感があるんです。

正直、途中でネコチャアンの正体はわかるし(すみません。2話冒頭で気づきました)作者も最後まで隠しとおそうとはしていません。

だから、オチの予想は容易です。

それなのに読み進める手が止まらないのは、独特なセンスが紡ぎ出す描写と非常に洗練された文章力とにあると思います。

とにかく描写が・・・・・・素晴らしい!いちいち感嘆ものなのです。ほんとに。ほうってなる。

特に当方のお気にいりは、夕日の描写。それがなんとも美しくて、想像しやすくて、作者の独自の視点にやっぱり、ほぅってなります!

ぜひ、描写と作者ならではのセンスとに着目して頂きたい。そんな作品です。