【900PV】ビル暮らしのエヴァンス ─ 異能商店街の仕訳日記帳

作者 こげにく

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★★★ Excellent!!!

応援を頂いて興味を惹かれ、作者様のページに飛んでみると、僕の大好きなジャズピアニストみたいな本があったので読んでみました。
実はいま、公開せずに書き進めてる本の主人公、『ビル・エヴァンスが好き』って設定にしてあるんですよね(笑)どんな偶然だ!と思い、手に取らずにはいられなかったです。

中身としてはアイアムレジェンド的な展開で、頽廃的な世界には魔獣や管理者が居て、暴力至上主義。それが淡々と平然と展開されてゆきます。この茹だるような、鬱屈した近未来的世界観、僕は大好物です。

あと群像的な表現なのでしょうか、最初は本のタイトルもあってか主人公が誰なのか分からいのも好き。
というか主人公はソラなのでしょうが、完全に空気的で解説役なのでそれもまた面白い。『僕には能力なんて無い……役立たずだ……』って露骨にアピールする小説の主人公よりずっと役立たずですよね(笑)

彼がこれからこの物語の軸となってゆくのか、それが気になるので是非とも2部も読んでみたいと思います。

★★★ Excellent!!!

世界観の描写が独特で引き込まれます。

現代では当たり前にある物があれもこれも遺物となり果てて、え、これ凄惨な退廃世界? と思いきや……

ダンディなおじさまが、ジェントルマンなドヤ顔で差し出してくるのが、え、あれやこれ?スーパーで普通に売ってるあれ?

思わず笑いがこぼれます。異能とか魔獣とか出てくるのに誰も死なないし、登場キャラもみんな、どこかおかしくて憎めなくて。

元気すぎるセーラー少女に振り回される普通の事務職青年、という構図もストライクです。

ただ、ガッツリ読むにはこれだけだとちょっと短いので、ただいま執筆されている2ndと合わせて楽しみましょう。