第171話:片をつけるのは僕だ
雨梨目線___
「白軍じゃない?」との凛音の言葉に
「あんたらは純粋な黒軍でしょ?ああ…あんたらも赤軍に内通してたらこんな面倒な事せずに家で寝ていられたのに…。」と返す。
内通者か。
「面倒だから降参してくれないかなー。1人かなりの手負いだし、俺ら10人みんな赤軍のスパイもしてた実力派集団だよ。」
「そんなことするわけない。」と言い返す凛音に
「お前らさ、月花殺したでしょ。それで俺たちの直属の先輩怒ってるの。月花をわざわざ白軍から引き抜くほど可愛がってたし。だからお前らを出来れば殺さずに連れてこいと言われてるわけよ。最低でも九万里奇龍と四月一日凛音を。あんたでしょ四月一日って。四月一日って黒軍の名家の子でしょ。」
「よく調べあげてますね。」
「なに?君の方が四月一日?黒髪の女の子って聞いてたけど銀だったっけ?」
「僕は男です。…とりあえず仲間を渡すことは出来ません。」
「賢そうな子だから取り合ってくれると思ったのに。面倒な事になったな。全部捌いちゃお。」
そうやって笑いながら短刀を構える。
「あっちをやってて。月花との因縁は僕が片付ける。」
「わ、分かりました。」
凛音は別の敵に斬りかかっていった。敵は面倒くさそうに頭の後ろをかきながらこっちを睨んだ。
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