第72話:班長お疲れ
蒼桜目線――
疲れたという言葉さえ形にならず、ただ息だけがぬるい空気に溶けた。元々家が黒軍の軍関係者である生徒は疑われないから、班員では俺と雨梨が疑われている。雨梨は技術者だし余計にだ。凛音は元気かな?
疲れた体を引きずって携帯に手を伸ばす。
次、目を開けると朝だった。あぁ、もうなんだかな。また息が溶ける。雨梨はラボだし、奇龍は先生のパシリにされていて部屋にいない。恐ろしいほど静かな朝にまた寝そうになる。目を覚まさなきゃと手を伸ばし、飲みかけの水を口にする。ストレスかな、体が重くて熱い気がする。起き上がると軽く目眩がした。メンタル弱いな、俺と苦笑いし立ち上がった瞬間世界は真っ暗になった。
羅希、奇龍、雨梨…そして凛音。班長としてちゃんとみんなを守れてるか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます