そして…最初のエピローグ

薄暗い洞窟の奥へと消えてゆく一行を見送りながら二人の会話は

始まる。


王様「寂しくなったのぅ…。」


ディル「いずれあの子が旅に出るのは決まっていた事ですよ。

    むしろ零也の代わりが見つかるなんて…。       

    続けてきて…良かった。」


振り返った二人の前に、先程まで賑わっていた街の影も形もない。



ディル「エイナ…いつか兄上の元にたどり着いて…」


王様「…私の愛しいエイナ…

   エイナード=クルセイト…

   

   この美しい世界を…心ゆくまで存分に楽しんでおいで…。


   良い旅を!!


   

   …ギーちゃん…また…の♪」





そして…

霧散して消えていった二人の後には…



険しい山の岩肌と、

どこまでも続く青い空だけが残されていた…。

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