番外話.桐島杏奈最後の日

私、桐島杏奈は……ようやく「リリカルスクールラブ」のリンクスルートをクリアしました!


「よっしゃあぁ!!あと一つ!逆ハーレムルートさえクリアしたら!アリーを全ハッピーエンドに導ける!やるぞ!私!私の天使な妹のアリーを絶対逆ハーレムのハッピーエンドに導くわよ!」


一度気合を入れた私は、再び「リリカルスクールラブ」を一から再開する。


「とにかく、バットエンドにだけは気をつけなくちゃ、バットエンドにすると悪役令嬢でアリーの姉アンナ・ステインローズに刺されて死んじゃうし……」


私は見た事あるイベントはスキップしながらそう呟く。


「それにしても……何だろう……この悪役令嬢って私あんまり嫌いになれないのよね……私の天使を刺し殺しちゃうのに……同じ名前だから?何だろうなぁ〜……この感覚は……まぁ、私がこの人だったまらめっちゃ妹を溺愛するのは間違いないけどね!」


私がそんな事を言いながら着々とゲームを進めていた時だった。



『……けなきゃ……!姉様……!きゃ……!』


「えっ?何?」


誰かが私を呼んでいる。そんな気がして、私は辺りを見回すけれど、そこには誰もいない。

いつもなら、こんな不思議現象に恐怖を感じてベッドに潜り込む私だけれど、この声は何故かお化けとかそういうのじゃない気がして……


『助け……!お姉……!けなきゃ……!』


「どうしたの!?誰を助けたいの!?」


私は心のままに声がする方に向かおうと立ち上がり一歩踏み出そうとしたら……


「えっ……?」


私は、ゲームする為の栄養補給に食べたバナナの皮を踏み、それで見事に滑った私は、運悪く頭をベッドの角に………………




って!?私!?どんだけバナナの皮に悪縁しかないのよ!?前世ではそれが原因で死亡するし!?今世では泳いで溺れてしまう時の姿を最愛のアリーに晒すハメになるし!?


私がこの記憶を思い出した時、本当にバナナの皮には気をつけようと心に誓ったのは言うまでもないだろう……

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