75.流石にコレは恥ずかしい!?

「えっと……アリー……コレがあなたの私が溺れないようにする為の対策……?」


「はい!お姉様!これなら絶対に溺れませんよ!」


うん。確かにアリーの言う通りだろう。けど、仮にもビキニ姿の(若干この水着だけでも恥ずかしいのに!?)15歳にもなる女が浮き輪装着って!?コレはかなり恥ずかしいんですけど!?いや、まぁ泳げない私が悪いんだけどね……


「さぁ、お姉様!海に行きましょう!私と一緒に泳ぎに練習しましょう!」


「え……えぇ……そうね……」


私はニコニコ笑うアリーの手を取り、海へと誘われていくと……


「ちょっと待ってください。アリー嬢」


私と一緒に海へ行くのをカイン王子が止める。


「せっかくですから、ここはアンナ嬢の婚約者である弟がアンナ嬢に泳ぎを教えるのはどうでしょうか?」


「えっ!?俺が!?」


爽やか笑顔でそう提案するカイン王子に驚きの声をあげるヴァン王子。


「そうですね。ヴァン王子はアンナ嬢の婚約者ですし」


「そうだよ。姉さん。婚約者との逢瀬を邪魔したらいけないよ」


「そうだな。それが普通だと俺も思う」


グラン様にケインにリンクスがカイン王子を援護するようにそう言う。

ふむ。これは……ヴァン王子を人身御供に捧げて、あわよくば自分達がアリーともっと仲を深めていきたいという下心が丸見えね。哀れね……ヴァン王子……まぁ、私としては教えてもらえるのはどっちでも構わないという……出来れば海に入りたくないんだけど……


「大丈夫です。お姉様の事は私がやりますので」


アリーがキラキラとした笑顔でそう言った。けど、何故だろう……アリーから黒いオーラのような物が漏れてる気がするのだけれど……


「いや……しかし……」


「大丈夫です」


「……はい」


結局、アリーの笑顔の迫力に負けた攻略対象者達。う〜ん……これが惚れた弱みってやつかな?なんか違う気もするけど……


「さぁ、お姉様!今度こそ行きましょう!」


「え……えぇ……」


あぁ……そうだった……結局私は海へと連れて行かれるのね……覚悟を決めた私はアリーに手を引かれ海へと向かうと……


「残念だけど、今この海に入るのは危ないわよ」


聞き覚えのある声がして振り返ると、そこにいたのは……私とは違い、ボン・キュッ・ボンの理想的なスタイルを惜しみなくさらけ出したビキニ姿をしたヴィオル・アスカルド侯爵令嬢が立っていた。


私の事件が起こりそう予感は確信へと変わっていった……

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