38.餅は餅屋というぐらいだからプロにお任せしましょう

妹(姉)に似合う服を選ぼうとし、ステインローズ姉妹は固まった。どの服を選べばいいのだろうと……

いや、妹(姉)ならどの服を着ても絶対に似合うと確信している姉妹だが、これはいわゆる自分のセンスが問われている。最愛の妹(姉)にセンスがないと思われたくない2人は大いに悩んでいた。


が、そんな2人に神の助けとも言える声がかかった。


「いらっしゃいませ!お2人は、もしかしてお姉さんや妹さんに着せる服で悩んでる感じですか?」


それは、リンチェルだった。リンチェルは先程の会話からすでに2人の悩みは分かっていたが、あえてそう言って2人に近づいてきた。


「服ってたくさん色々種類があるから悩みますよね〜……」


リンチェルはニコニコ笑いながら2人にそう話かけてくる。2人ともこれには同意なので首を縦にコクコクと振った。


「でしたら……ここは私に任せてみませんか?私がお2人に似合うお洋服をコーディネートさせていただきますよ。私は店員ですからそういう事も仕事の内ですし」


リンチェルはニコニコ笑いながら、内心は「早く2人に色々着せたい!」と鼻息を荒くしていた。

アンナとアリーにとって、リンチェルの提案は渡りに船だった。自分では到底選べないので、ここはプロにお任せするべきだろうと、2人はリンチェルにお願いした。


「かしこまりました」


リンチェルはにこやかな笑顔でそう言ったが、内心ではガッツポーズで絶叫していた。


「では、どちら様からコーディネートいたしましょうか?」


そこで、2人は相談したが、このお店はアンナが来たいと言ったので、アンナの希望でアリーからコーディネートしてもらう事になった。


「かしこまりました。ちなみに、妹さんのサイズは……」


そこで、リンチェルはアリーにそっと耳打ちをした。すると、アリーは驚いて目を見開いた。


「なっ……!?どうして私のスリーサイズを完璧に!!?」


「ここの店員をやっていたら見ただけで分かりますよ。どうやら当たってるようなので、早速いくつか用意しますので試着室に行ってくださいね〜」


「は……はぁ……」


ちょっと心配になったアリーだが、リンチェルに半ば強制的に背中を押され試着室に入った。


そして、リンチェルは物凄いスピードでアリーに着せたかった我が子を何点か選んでいった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます