27.ステインローズ伯爵家の分家当主は想像以上にクズだった

まず、ステインローズ伯爵家の分家当主は私のお父様のお兄さんだった。つまり、私の叔父である。何故、正当な血縁をもつ人が分家の当主になってるのかというと、どうやら、ステインローズ伯爵家の前当主で私のお爺様に半勘当をくらったからのようである。


何故そのような事態になったかというと、お父様は小さい頃から優秀な才能を持ち合わせていた。それに比べて、兄である私の叔父はお父様よりも実力が劣っていたらしい。

常に優秀すぎる弟と比べられた叔父は、最初こそは努力したものの、すぐに諦めて堕落し、女遊びや悪い輩とつるむ事が多くなったそうだ。

流石に、その目に余る行動に黙っていられなくなった私のお爺様が、叔父を分家の当主になるように命じて、2度と本家の屋敷に近寄らせないようにしたという。実質勘当のようなものだ。ただ、完全に放り出すような事をしない辺り、親としての情はあったようにもみえる。


で、分家当主になって本家に戻る為に真面目に働くかと思いきや、そんな事は全くなく、むしろ更に酒や女やギャンブル等にのめり込んでいき、最終的に分家の財産のほとんどを使い込んでしまったようだ。


お金が底をつき、遊びに費やす金がなくなり困り果てた叔父だったが、ふと、自分がそこら辺の女とそういう関係になり、子供ができた事に目をつけた。彼はあえて自ら子供を引き取り、その子供を奴隷商人に売り込み、そのお金でまた豪遊し始めたのだ。

が、この方法で確かにお金を得られはしたものの、奴隷商人もどんな子供でも買う訳ではない。特に見目麗しいと思われる女児ばかりを買っていくので、男児はそこまで売れない為、思ったよりも稼げなかったのだ。


この男児もどうにか使い道はないだろうかと考えた時、ふと、自分の弟が2人の娘がいるのを思い出した。しかも、その娘の1人は強大な魔力を有していて、将来を有望視されていると……

そこで、叔父が考えたもう一つの案が、アリーと歳の近い男児に、アリーに言い寄ってもらい、アリーとそういう仲になる事で、自分はその子の親という立場を利用して、再びステインローズ伯爵家の屋敷に舞い戻ろうと画策したようである。

で、そうなると、必然的に見目麗しい男児がいいと判断し、アリーと歳が近くて見目麗しいケインが選ばれたという訳だ。


う〜ん……ゲームでは詳しく描かれてなかったけど、私の叔父……想像以上のクズだったわ……

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