18.お仕置きの定番って言ったらやっぱりコレだよね〜
キョウカは私が魔法闘技マジックアーツの使い手と知り、すぐにまた黒い霧を出した。敵わないと分かって撤退するつもりか……流石に私の事を色々知った彼女を見逃してあげる訳にはいかないかなぁ〜。
私は指をパチンと鳴らすと、キョウカの周りの地面から魔法で出来た鎖が飛び出してきて、その鎖が彼女を縛りつけて拘束した。彼女は少し抵抗して再び驚愕する。
「これは……!?マジックチェーン……!?けど……!?何で……!?これは魔力数値が自分より低い相手を拘束出来ないはず……!!?」
マジックチェーン。割と誰でも使える拘束魔法。魔法を使える者も魔法を無効化して拘束も可能。けど、その為には拘束する相手より、自分の魔力数値が上回っていないとダメで、先程から鮮やかに闇魔法を使いこなしてる彼女を、魔力数値100程度しかないと思われてる私が拘束するなどは不可能である。
「あなた……本当に……何者……?」
「これ以上はノーコメントだけど……あなたにはお願いがあるのよね〜」
私のお願いという言葉に首を傾げるキョウカ。
「私のお願いは単純よ。今日起きたことはなかった事にしてほしいの。あくまでこのゴロツキは失敗して、私は何もしていない。そう向こうに報告してほしいの」
私は淡々とお願いを口にした。私の力の事は出来る限りふせておきたいしね。
「……あなたに嘘をついても不可能だから言わせてもらうけど、私は公爵令嬢に買われた身よ。依頼主にこの事はきっちり報告する義務があるわ。それとも、あなたは公爵令嬢の依頼金より高値を払う事が出来るのかしら?」
それは……不可能だろう。私も伯爵令嬢で、マダムAとしての稼ぎはあるが、それは全部妹預金にあてている。公爵令嬢の金額より高値を払うなんて不可能だろう。
記憶操作の魔法で、記憶をすり替える策もあるが、彼女の先程の戦いぶりを考えたら、魔力数値も高そうだし、闇属性の使い手だから、そういう魔法への抵抗が強そうだ……
かと言って、拷問で自分の言う通りにさせるのは……私の趣味じゃない上に、私にそんな拷問レパートリーなんてない。それに、彼女拷問への耐性も強そうだしなぁ〜……
ん?待てよ……私の前世の記憶にあるアレなら……案外あぁ言う系の拷問ってないし、意外に効くのではないだろうか?よし!思い立ったが吉日ね!
「こうなったら仕方ないわね……あなたは私の可愛い可愛い妹に手を出そうとしたんだから、お仕置きしなきゃね!」
「お仕置き……?」
キョウカは私のお仕置きという言葉に訝しんでいた。が、私は問答無用で彼女のスカートとパンツを下げて、お尻を剥き出しにした。
「ッ!?まさか……この程度がお仕置きかしら……?」
キョウカはスカートをずり下げられた事に驚いてはいても、普通に鼻で笑ってバカにした態度をしているところを見ると、恥辱系の拷問も受けた事はあるのかもしれない。となると、私のアレも平気かもしれないが、こうなったら思いっきり強めにやってるみるしかないか……
「そんな訳ないでしょ!これが!私のお仕置きよ!」
私は平手で彼女のお尻を思いっきり叩いた。
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