7.出版社とは何か?

 書籍化するということにおいて、現状大きなウエイトを占めているのが出版社です。ではこの出版社、そもそも何で存在するのでしょうか?


 現代においては、書籍などが印刷物として世に出回るというのはもう一般的になっていますが、過去においても必ずしもそうだったわけではありません。例えば有名な古典である『源氏物語』などの時代にはまだ書籍を出版するという技術はありませんでした。じゃあどうするのかというと、原本(ないしは複製物)を書き写すのです。もう、一文字づつ。それしか手段が無かったから。


 で、そこから書籍に関しては二つの変化が起きます。


 ひとつめは「出版技術の誕生」です。どのあたりから本格化したかとか、技術のマイナーチェンジに関しては色々ありますが、これで一つの書籍を書き写すことなく複製することが出来るようになったわけです。


 ただ一方で、一人の力では限界があります。例えば作家がひとつ、いい作品を書いたとしても、それを一人で出版して、売ってというのは到底無理です。勿論同人誌のような形を取れば出来ないことは無いでしょうが、それでも限度があります。そこで出てくるのが出版社。つまり作家が「物を書くプロ」ならば、出版社は「出版物を売るプロ」なわけです。まあそれ以外にも役割があったりしますが、おおざっぱに言えばそんな感じ。


 そしてふたつめは「ネットの普及」です。これがかなり大きい。それは何でかって言うと、ネットが普及することにより、一人の作家が、理論上は世界中の人間に作品を発信することが出来るようになったから。勿論、書籍を出版するという部分に関しては依然として(というよりは以前にも増して)出版社の力が重要にはなってくるのですが、こと作品を作者が発信する、見てもらうという部分に関しては、出版社の力を借りたり、書籍を出版しなくても出来る可能性が出現してきた、という訳です。



【ざっくりポイントまとめ】

・かつて、作品を多くの人に見てもらうためには出版社が必要不可欠だった。

・ネットの普及により、作家が作品を多くの人に見てもらえるようになった。

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