泣いてはいけない

感情が

上手く制御出来なくて

傷つくことへの怯えばかりが

わたしの喉を詰まらせる


どうして

同じ言語ことばを話しているはずなのに

こんなに伝わらないのだろう


丁寧に

誠心誠意

話しているつもりなのに


キョトンと

何を言っているのか理解できないと

宇宙人を見るような目で否定される


そんな事をそんな意味で

言ったのではないよ、と

何度繰り返しても

頑なな心が解けてくれない


揺れる

わたしの根底が

わからなくなる


悲観と失望ばかり聞かされては

何とか持ち直していこうとしてきても

崩れてしまう


ここまできても

いや、ここまできたから尚更

すれ違って捻れてしまったのか


何度目か、もうわからないほどの

揺れて跡形もなく弾け消えてしまいそうな

心を懸命に両手で覆っている


まだ、大丈夫。


泣いてはいけない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る