すごい美人を出してきた!ーフォローができない男ー
ゆうべ突然、M夫くんが iPadの画面を見せてきた。
なぁに? と見ると、きれいな外国人女性の写真。
だぁれ? と訊くと、画面のカタカナの名前を一生懸命読み上げるM夫くん。
だから、それ、誰!?
「よく知らないけど(知らんのか〜ぃ!)…ほら、前に『どんな顔が好き?』って訊いたよね。それでやっと、こういう顔っていうのを見つけたから」と。。。
私、そんな質問したことあったっけ? もし、したとしたら、もう忘れちゃってるくらいずっと前だよね!?
それを、今ごろ! しかも、全然知らない超美人の顔を出してくるとは!!
私「ふぅ〜ん、ずいぶん美人だけど、どこからその人が出てきたの?」
M「世界の美人ランキングみたいなのを見たの」(世界!?って。。。)
ロシア出身で、今はアメリカで活動してるモデルらしい。
何もかもが唐突だよ、M夫くん!!
なんとなく腑に落ちない複雑な気持ちになった私、「てか、日本人では、どうなの!?」となぜか詰め寄る。
すると、一応用意してございます(?)とばかりに、井○遥の写真を出してきた。
「ふん、確かに私もこの人は美人だと思うし、この顔は好きだけど。。。」
どーにも全然面白くない! なんで今? しかも、なんで逆立ちしても適うわけもない超美人を見せつけてくる!?(←M夫くんは、”私が以前に質問したから”と言っているが)
そこで私の口から出たのは、「美人じゃなくてごめんね!(プンッ)」だった。
すると、M夫くんは私を、寝てる自分の体の上にのっけて、ギュウと私の顔を自分の胸に押し当てた。それ以上しゃべらせないために。
モガモガしながら、「そんな美人な奥さんじゃなくて、残念だったね。ごめんね、どうがんばっても、そういうふうに私はなれないからね!」と言ったら、「ならなくていいんだよ」と来た。
くーっ、「いいんだよ」ってところが間違っているよ、M夫くん!
あー、もう、説明難しいけど、「いいんだよ」はダメだ!!
そこは、M夫くんが許可を出すとこじゃないからっ!
そんなようなネチネチしたやり取りをしばらく続けていたら、最後にM夫くんがポツリ。
「だからイヤなんだ、どんな顔が好きとか、そういう質問に答えるとこういうことになるから。。。」
いやいや、もう忘れ去っていたくらいずっと前の質問に、今ごろ正直過ぎる回答してどうするのよ、と私の方が言いたい。
そして、記憶を辿ってみると、芸能人で誰が好き? って訊いたことがあった気がして、M夫くんは芸能界とかまったく興味がないので、だったらどういう人(顔)がタイプ? って訊き直したのかもしれない。きっと、それも答えられなかったのでしょう、その時のM夫くんは。
それにしても、なんでまたこういうビミョーなところに、ムダな記憶力と律儀さを発揮するのか、M夫くんったら、まったく意味不明。。。
M夫くんメモ:
これは言わずもがな、「でも、みさえくんだって、こういうところ(顔のパーツなど)がかわいいよ」とか「(自分は)みさえくんのこういうところが好きだよ」とか、ウソでもいいからそういうふうに答えるべきケースです。
つまり、落として(?)からの、大逆転持ち上げ作戦(ふつうに”フォロー”ともいう)を使うところだ。
このような高等テクニックを持ち合わせないM夫くんに、どう冷静にそれを教えたらいいのか。。。
しかも、私はM夫くんがウソのつけない正直過ぎる男であることを知ってるので、こういう場合(←本心から言っている場合)に冷静になれない(笑)うえに、そういう人にこのテクを習得させるのもムリかもしれないと諦め気味なのである。
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