なぜ言わない!?ーネタを無視する男ー

先日、久しぶりにM夫くんのTwitterを見たら……

「バスにスマホを忘れて、帰りにターミナルまで取りに行かなくてはならない」

と書いてあった。


1週間くらい前のツイートだった。


それを見た日の夜ごはんの席で、

「久々に Twitter 見たんだけど、この前スマホをバスに忘れたんだって?」

と言ったら、


「あ、うん、そういうこともあったね」

だそうだ。


なんでなんでなんで〜!?

なんで、そんな大事なこと(=ネタ)言わないのぉ〜!?


「そういえば、この前の日曜、ターミナルにいっしょに忘れ物の傘を取りに行ったよね? あれも、たまたまあのタイミングで二人で車に乗ってなければ、私に言わなかったかもしれないの!?」


「う〜ん、そうね、言わなかったかも」


もう、信じられないよ、M夫くん!

そういうのって、真っ先に家族に話すヤツじゃない!?


「私なんて、ただ頭に浮かんだだけのことも、何の検証も裏取りもせずにベラベラしゃべっているというのに、こんな「大事なネタ」を家族にも話さないとは…ウソでしょ? ウソでしょ!?」


私が半ばコーフン気味に驚きの言葉を連発している間、M夫くんは不思議そうな顔をして聞いていた。


「そうか、M夫くんは、自分の考えたことや感じたことや、やったことや起きたことや、最近知ったことやらを、特に私と共有しようとは思ってないんだ!?」


「・・・」


「私は何でも言ってるし、M夫くんのことも何でも知りたいのに。。。」


てか、傘をバスに忘れて、長距離の路線バスだったために、傘は遠い終点まで行ってしまい、翌日そのバスが折り返して戻ってくるまで受け取れないだなんて(←田舎あるある)


——これって、けっこう事件だと思うんですけど!?


「そう…かもね」


「職場でも、そういう話って、的にしたり…えっ、しないの?」


「しない」


んもぅ、男って、ふだん何の話してるの!?


M夫くんメモ:

M夫くんは今でも、私が頭の中をダダ漏れさせてしゃべってることについて、ちょっと戸惑いを感じているようだ。

時には私が「話したいことあったのに、あれ、あれ、なんだっけ?」とずっと言ったりしてることが不思議らしい。「思い出してから言えばいいのに」と。

でもそれだと、会話のない夫婦になってしまう危険が(なにしろ最近、忘れっぽいので)。

今度、食事の時、私がどれくらい黙っていたらM夫くんがしゃべるか、実験してみようと思う。

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