第97話 匂い。

私は毎日、朝起きるとお湯を沸かすところからスタートします。


コーヒーを飲むために。

朝のコーヒーの匂いっていいですよね。


とはいえ、コーヒー通ではないので

インスタントコーヒーを薄く作って飲んでいます。それでも全然大満足。


歳のせいか、濃いコーヒーを飲むと

胃が痛くなります(笑)

市販のボトルのアイスコーヒーとかは

昼以降に飲むと夜まで胃がしくしくするのです。


あちらこちらに、

今までと違う反応(苦笑)

そして、40までのカウントダウンが刻々と

始まっています。

もういいかー(笑)


匂いといえば、

私はいい匂いのする女性に憧れがありまして

香水も憧れていました。


が!合わない香りだと酔ってしまうんです。


でも、好きな香りに出会える事が無くて

せめて柔軟剤は良い香りで!と思っていました。


結果はそちらもダメ。

特に日によっては頭痛吐き気みたく

ひどい事になったり。


なので、するかしないかの香りのものを使っています。


そんな私でも過去に、

すっごく気に入った香りの香水がありました。


姉が持っていたもので、

たまに機嫌がいいと貸してくれたのですが、

どんなに懇願してお金まで出すと言っても

譲ってはくれませんでした。


だったら、その香水のを自分で買うのが

1番!

そう思って姉にどこで買ったのかとかを聞いたのですが、「もらったから知らない」の一点張りで何の情報も得られませんでした。


挙句、そのボトル自体もどこかにやってしまった模様。(そういう人なのです)


でも、私は諦めきれず

その香水を探しました。


香水雑誌を見たりして。


すると、インポート香水のページに

目を凝らせば分かるくらいの小ささで

写真が載っていました!!


ただ、そこから購入は無理な様子。


それならば!と思い

『香水の生き字引』がいるというキャッチコピーの都内にある香水専門店に行ってみることにしました。


そして、その『香水の生き字引』に

雑誌を見せて「これなんですが…」と

聞いてみました。


ちなみに『香水の生き字引』は

見た目もその名にぴったりの魔女みたいなおばあさんでした。


すると、その雑誌を見た『生き字引』は


「こんなに小さく載っているもの知るわけないでしょーが!」


とまさかの一言。


ものの数分でそのお店を出ました。


いや、知らないにしても言い方…

と思った出来事でした。


そして、私の中に香水探しは幕を閉じたのです。


それから15年以上経った今!!

このネット社会だったら見つかるかも!!


そう思って、また香水探しの旅をネット内で

してみたのですが…

見つかりませんでした。

がっかり。


きっと、もう販売中止にもなっているとは

思うんですが、たまにメルカリで

アンティーク香水とかも出している方もいるので、そちらも見たりしたのですが…

やはりありませんでした。


紙の筒状の入れ物に入っていて、

長細いすりガラスの容器には

「f」みたいな文字なのか何なのか分からない

ものが書いてあるものでした。


それだけの私の記憶内の情報では

見つけられなかった香水。


今、その香りを嗅いだら

意外と全然好きじゃないかもしれませんがね(笑)


今ならオーダーメイドで香水も作ってくれる所もあるそうなので、そういう所に行くしか無さそうです。


…行かないだろうなぁ(笑)


音楽もそうですが、

匂いも一瞬で記憶が蘇りますよね。


そんな『匂い』についてのお話でした。



さて、冷めきってしまった飲みかけのコーヒーを飲まなくては。

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