第89話 若き日の仕事②
前回の続きで仕事のお話です。
トレーニングも終わり、
お店もOPENしてどの位たった頃だったか…1ヶ月経ったかどうかだった気がします。
次にOPENする大阪の店舗の方へ
ヘルプで出張する事になったのです。
私ともう1人の同期の女の子と、
唯一の経験者でチーフである女性と。
2泊3日くらいだったと思います。
1番最初に書いた様に私の行動範囲は
狭いので、大阪に行くのは初めて。
唯一1人で行った事があるのは、
例の転校する前に住んでいた雪国のみ。
そこだけは、夜行バスで親友に会いに行ったりしていました。
でも、そこは知っているところでしたし
泊まるのも親戚や友人のお家。
それが。今回の宿泊先はビジネスホテルでした。
チーフから『ホテルは1人部屋』と聞いたので、『えっ!?どうしても怖いので2人部屋とかは無理ですか?!』と聞いてしまった程のおバカさんな私。
チーフは笑いながら
『やだー可愛いんだけど〜。一人一部屋だよ〜』
と言いました。
その答えで、
あぁ、これは変えられないのだなと
悟りました。
自分の家でさえ家族がいない時に
お風呂に入れない私なのに…(泣)
(子供か!でも今も 笑)
けれど、結局
私がシャワーを浴びている間だけ同期の女の子に部屋に居てもらうという
とっても迷惑なお願いをして乗り越えました
(笑)
大阪での出張の1日目は、
そんな風にシャワーを乗り越え、
ただ全然眠れず…。
そのせいで、
次の日の会社の人が沢山集まる会議では
居眠りが止まりませんでした。
電車やバス以外で、こんな事があるとは!!
しかも仕事中!!!
生まれて初めての恐ろしい経験をしました。
こんなに睡魔とは手強いものなのかと。
(村上春樹の短編でも招待された結婚式の最中に猛烈な睡魔に襲われるものがあったのを
思い出します)
何度も頭がカクンカクンしていました。
バレたら絶対に怒られる状況です。
ただ、大勢の人の中で紛れていたおかげで
バレることなく凌げました。(多分)
それが午前。
午後はお店には立って接客。
接客の頃にはさすがに眠気も飛んでいて
普通にこなせました。
ただ、全然お客さんが来なかったので
お店の商品の間の埃を掃除をしながら、
他の化粧品売り場をチラ見しつつ
べっぴん販売員さんを発見したりして
同期の子に報告(笑)
それほどにヒマだったのです。
そんな風にして、
仕事は終わり、
夜は大阪と言えば!
のお好み焼き屋さんに行って
ご飯を食べ、
またシャワーの間は待ってもらい
(本当に迷惑だったろうなと今更)
さすがにその夜はぐっすり眠れて
次の日には新幹線に乗って帰宅しました。
人生で最初で最後の出張でしたが、
これも本当に良い経験で思い出になっています。
その後は、さすがにそこまで遠くへのヘルプへ行く事はありませんでしたが、
銀座にヘルプへ行くという事はありました。
ちなみに、ヘルプというのは
新店オープンの時にお手伝いに行く事です。
というわけで、
次回は、銀座のお話を。
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