人物紹介(ネタバレ込み)①ロクサレン地方
○ユータ
主人公。日本の田舎でもふもふ達と穏やかに暮らしていたが、土砂崩れによりもふもふ共々命を落とした。彼らとユータの互いを助けたいという一心で無茶をして神様の元へ。
壊れかけた魂を惜しんだ神様の計らいで、残った魂を修復し他所の世界へと転移した。しかし、崩れかけた魂を修復すると2歳相当くらいしか残っておらず、幼児となってしまう。
魂から幼児になったため、大人であった記憶があるだけで感情も思考も基本的に幼児。時と共にますます記憶は薄れ、思い出と変わっている。
現在6歳くらい、身長は100センチ前後と日本人男性としては平均やや低めくらいだが、こちらの世界の平均身長とは乖離がある。冒険者ランクはD。タクト・ラキと『希望の光』という冒険者パーティを結成している。
調理の腕前は一般家庭レベルだが、料理からお菓子までひと通りはこなせる。こちらに来てからすっかり料理番になったため、料理の実力はどんどん上がっているらしい。
【もふもふ+αたち】
○ラピスラズリ:通称ラピス。天狐と呼ばれる強力な魔法を使う高位の生き物。手の平サイズの白い狐に近い姿をしている。群青の瞳から名付けられた。生まれもっての障害によりまともに魔法を使えず、森の中でなんとか生を繋いでいた。ユータの治療によって本来の力を取り戻し、彼に心酔。従魔契約を結んで常に側に居る。余剰魔力が貯まると管狐と呼ばれる眷属を生み出す。見た目は愛らしいがユータ至上主義の鬼軍曹かつ、殲滅部隊隊長。更地にするだけなら大得意。
○管狐:ラピスが生み出した眷属たち。50音順にアリス、イリス…と続く。見た目はクリーム色の手の平サイズの狐。ラピスが部隊として編成し、強力な魔法攻撃を使う殲滅部隊として活躍する。
また、ジフに師事しユータのお料理部隊としても優秀。
○ティア:緑色の丸い小鳥の姿をした生き物。動くことの出来ない世界樹に代わり、世界を見守るためにある『世界樹の目』と呼ばれる苔が変化したもの。ユータを気に入って従魔契約し、側にいる。世界樹の性質を受け継ぎ、毒や呪いなどユータを害するものに抵抗する。隠密に長けており普段はほとんど他人に気付かれない。
○モモ(亀井さん):元は地球でユータと暮らしていた小さな亀。固い甲羅は自慢であったものの、柔らかくかわいいものへの憧れによって桃色でふわふわしたフラッフィースライムの姿を選んで召喚された。年齢的には召喚に膨大な魔力が必要なはずだったが、スライムという最下位に近い生き物を選んだためにスムーズに召喚された。なにかとやらかしがちなユータ一行の中で、常識をもったお姉さん的存在になっている。
○シロ(白山さん):元は地球でユータと暮らしていた白い子犬。ユータを助けようと土砂崩れに巻き込まれた。もっと速く駆けつけられたら…との想いから速い生き物、神狼(フェンリル)となった。莫大な魔力は必要であったものの、それでも年齢が幼く元の姿と類似点が多かったためになんとか召喚にこぎつけた。大型の虎ほどの体躯をもつ、白銀に輝く毛並みの狼で、淡い水色の瞳。純粋無垢で幸せなオーラを振りまく天真爛漫な性格をしている。
○蘇芳(小谷さん):元は地球でユータと暮らしていたハムスター。どう召喚されても力や速さを望めないことで、必死に足掻いて唯一掴んだものが、『運』をもつカーバンクルの姿だった。ブルーグリーンの毛並みで額に紅い宝玉をもち、大きな耳と紫の瞳。希少な生き物である上、姿が大幅に変わったことで、年齢にそぐわず召喚には莫大な魔力を要した。無口で職人気質のこだわり派、姿が変わったことで加減が分からずややスキンシップが荒いところがある。
○チャト(尾形さん):元は地球でユータと暮らしていた茶トラの猫。土砂崩れの時、お気に入りの場所(ユータの存在)を捨てるくらいなら、と逃げずにその場に留まった。スキンシップが苦手で無愛想だったために、きっとユータは自分を忘れていると、己の姿が変われば気付いてもらえないと思っていた。そのためにどうしても元の姿で召喚されようと無理をした。2度に渡る莫大な魔力消費を経て、この世界にない生き物、翼の生えた猫の姿で召喚される。
○チュー助:正式名は忠介(ただすけ)。ランドンという有名な冒険者が愛用した名短剣チュームライアス。そこに宿った下級精霊。ただしランドンには嫌がられ武器屋で眠りについていた。ユータの生命魔法を勝手に使って具現化を試みたものの、ユータが変な想像をしたせいでねずみの姿になった。生きた年数自体は数十年に及ぶため、偉ぶろうとするが割と打たれ弱い。そして見栄を張っているものの本来甘えん坊。
○ムゥちゃん:ユータが育てたマンドラゴラ……だったもの。生命魔法水で大切に育てたため本来のマンドラゴラとは違う、愛らしく回復の力を持ったプチマンドラとなった。窓辺でお日様を浴びて鼻歌を歌うのが好き。回復の力を秘めた葉っぱは、タクトの貴重な酔い止め薬となっている。
〇アゲハ:サラマンディアに漂っていた火の下級精霊のひとつだった。噴火のエネルギーで強い想いがわずかに具現化し、結果チュー助を危機に陥らせてしまう。チュー助を助けるために力を振り絞り、跡形もなく消えたはずだった。蘇芳の『強運』による偶然の重なり、ラピスとユータの力により火の精霊と管狐の交じった姿で生まれ変わった。力なき幼い姿で、チュー助を親分として慕っている。
〇プリメラ:ロクサレンの館で飼われている妖精蛇。ふわふわの桃色産毛が生えた大きな蛇のような生き物。頭には2本の小さなツノをもち、しっぽは房になっている。大きくなるからと捨てられていた所を拾われた。穏やかな性格で小鳥のような声で鳴く。ユータのことはお世話してあげないといけない存在だと思っている様子。お姉さん気質のようだがメスかどうかは不明。
【ユータの冒険者パーティ『希望の光』の仲間】
〇タクト
現在9歳、身長は150センチ前後とこの世界の平均ど真ん中くらい。Dランク冒険者。元気なやんちゃ坊主で、冒険や戦いが好き。カロルス様に憧れてAランクを目指しており、こっそり口調を真似ている。オレンジがかった茶色い髪と瞳で、鍛錬を欠かさないため筋肉質。剣士として長剣を使っているが、身体強化に非常に高い適正があり最近は体術を習い始めた。前衛としてユータとラキを守りたいという思いが強く、ラピスやチュー助を交えた無茶な訓練もこなしている。
召喚で呼び出したただのエビ、『エビビ』が長らく生命魔法水に浸ることで進化を遂げているらしいことが判明。水の魔法剣を使う際の相棒となっている。
〇ラキ
現在9歳、身長は155センチ前後とこの世界平均やや高めくらい。Dランク冒険者。おっとりと穏やかな性格だったが、奔放すぎるパーティでリーダーとして奮闘するうち、強かで強い顔も見せるようになった。少々鍛えられすぎて、時折垣間見える若干サディスティックな面にタクトが怯えている。観察眼が鋭く人の心理を見抜くのが上手い。普段は優しく穏やかな常識人。
加工師として素材を得るために冒険者となっており、幼いながら相当な腕前らしい。
魔法使いとして戦闘に参加していたが、ユータから『砲撃魔法』を習得。元来の集中力と器用さにより精密射撃の鬼となっている。
【ロクサレン家】
○カロルス・ロクサレン
30代後半。金髪にブルーの瞳、野生的な顔立ちに2m前後の恵まれた体躯をもつ。ユータを拾って育ててくれた父親代わり。元Aランク冒険者で、ドラゴンを狩った王都の英雄。
政治的なことを嫌うが、一騎当千の男を野放しにすることはできないとの意向から渋々王都から離れた田舎をもらい受け、辺境伯として小さな村を治める。神速の剣の使い手。近接から長距離、広範囲もカバーする剣技をもつ。
生活力が皆無で大雑把だが、情が深く器の大きな男。
○エリーシャ・ロクサレン
30代後半。茶色のロングヘアに翠の瞳、優し気な美貌のカロルスの妻、ユータの母親代わり。見た目は華奢ないかにも貴族女性だが、類い希なる身体強化の能力をもっている。マリーの師匠。貴族女性のためおおっぴらに戦闘能力を示すことはないが、強靱な精神力も相まっていつの間にか王都では『鋼の淑女』と呼ばれるようになっていた。セデスとユータを溺愛している。料理の腕前は人をも殺し一帯を爆破させるレベル。
○マリー
30歳前後。ロクサレン家で働くメイド。茶色の髪と瞳、華奢で素朴な風貌をしているが、元Aランク冒険者でカロルスのパーティメンバー。師であるエリーシャを越える身体強化能力と体術を身につけている。一見穏やかそうでいて、結構な戦闘狂で怖い人。かわいいものが大好きで、セデスとユータを溺愛している。
本気の戦闘時はガントレットを装着するが、なぜか衣装はメイド服。多分、かわいいから。
○セデス・ロクサレン
17歳前後。カロルスとエリーシャの息子。金茶の髪に翠の瞳、母親似の優し気な面立ちで一見爽やか王子様だが、その実3枚目な残念王子。戦闘能力はAランクに届くほど高いが、好んで戦闘に参加はしない。いつもちょっとズレた言動をするのが玉にキズ。ユータのことを弟として可愛がっている。
戦闘では長剣を使い、主に雷をまとう剣技が得意。
○グレイ
60代。ロクサレン家で働く執事。灰色の髪と瞳でほっそりとした印象を受けるが、元Aランク冒険者として身体も鍛えている。カロルスのパーティーメンバー。当初は冷淡・酷薄で有名だったが今は(ユータの前では)好々爺。そんな性格であったため適任と考え、パーティの汚れ役を進んで引き受けていた。ユータに対しても嫌われ役になろうとしたが、失敗。どこまでも絆されてゆく恐怖と甘さに震えている。
戦闘ではシールドもこなす凄腕の魔法使いとして活躍。特に氷系の魔法が得意で、怒ると周囲の温度が下がる……気がする。
〇スモーク
25歳前後。クリーム色の短髪に浅黒い肌、魔族の血を引く証である紫、縦の瞳孔をもつ。魔族と人のハーフ。短距離転移を活かし諜報や斥候を担っている。元Aランク冒険者で途中参加だがカロルスのパーティメンバー。口が悪く乱暴な言動で、女性が苦手。館にいることはあまりない。
戦闘では短距離転移、暗器を使う。Aランクではあるが、実力はカロルスたちに比べると劣る。
〇ジフ
筋骨隆々とした元冒険者の料理長。足を痛めて引退したところをカロルスに拾われた。
料理の腕前は確かなもので、特にロクサレンに欠かせない肉の調理は得意。山賊のような悪人面で、ユータに料理知識をねだる場面はカツアゲにしか見えない。
〇アルプロイ
ロクサレン家の兵士で、まとめ役を担っている老獪な男。
誠実な分苦労性でもあり、時折グレイと酒を飲み交わして親交を深めているらしい。
〇タジル
ロクサレン家の生真面目な若い兵士。護衛についていた時に襲われ、ユータを攫われた。致命傷を負ったがユータの咄嗟の行動で一命をとりとめ、自分だけが助かった罪悪感に苛まれていた。ユータ帰還後、貪欲に強さを求めて訓練に励んでいる。全ては、ユータを護れる自分になるために。
【ヤクス村】
〇ガスト:村長。目立たない。
〇リリア:村のこども。現在8歳。お姉さん気質のツインテールの女の子
〇キャロ:村のこども。現在8歳。ふんわりおっとりな女の子
〇トト:村の子ども。キャロの弟。ユータと同い年ごろ。現在6歳。
〇ルッカス:村のこども。現在8歳。冒険者を目指す、ちょっとやんちゃな男の子
〇エリちゃん一家(フレリア家):病弱な母親の療養のため、タクトと一緒にヤクス村まで旅してきた夫婦と娘一人の親子。本人曰く没落貴族で一応は準男爵。エリとタクトは同い年。父親は古傷で戦いに不向きだったがユータが知らずに治した。
〇アンヌ:母と長旅をしてヤクス村まで来た。幼い女の子だが先祖返りで魔族の瞳を持って生まれたため狙われていた。縦の瞳孔だが血は薄いため瞳は淡いすみれ色。藁をもすがる思いで幼子を護るという天使の噂を頼りにやって来た。魔族の血のため魔力は豊富で幼いながらグレイに魔法を教わっている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます