第66話 結婚式の壊し方④

 優希がこっちに向かってきている。

 本当は優希には知られずになんとかしてあげるつもりだったが、もう無理である。

 それ以前にここまでの事をしてもただ黙っている桜井さんをどうにか出来るのは優希だけ。そう思った私は皆に抵抗して時間を稼ぐように指示を出した。

 「みんな、今から優希が来るまでの時間を稼ぐために拳で抵抗するわよ!」

 「「「おーーー!」」」

 みんなその息だと思わせるような返事をした。

 その結果、結婚式は大乱闘に変わりよりカオスなものになっていった。

 それでも桜井さんは何も言わずに下を向いていた。

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