第63話 友達②
夕方。
千原さんとレストランで待っていた。
時間ぴったりに桜井さんはレストランにきた。
1番に口を開いたのは私、光だった。
「誰かは全く知らなかけど、本当に好きなの?」
「…………」
桜井さんは何も言わなかった。
「聞いてるの?」
「……私はここには契約解消をする為にきただけです」
千原さんがバサバサと何枚もの書類を出してきた。
「今月中に撮る予定だったCMやドラマの解約書類です。美希さん。ここで解約を解消すると迷惑料などが多数取られてしまいます。…こんないきなりではなくもう少し…」
「婚約者が全て払ってくれるので大丈夫です」
キッパリと言い切った桜井さん。
「…優希がわざわざアメリカに留学した理由知ってるでしょ」
「………」
「今、優希が何を目指して頑張ってるのか知ってる?」
「………」
「桜井さんに少しで振り向いてもらう為にハリウッドデビューするとか馬鹿なこと言ってそんな馬鹿な事を後少しで実現させようとしているのよ」
「……?!」
「何でそんないきなり婚約になったか話して見なさいよ。役に立つかは…いや、絶対役に立ってあげるから。桜井さんが私のライバルだったとしても友達でもあるもの。相談ぐらい乗ってあげるから」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます