第60話 桜井さんの行方⑦
さっき光ちゃんに叩かれた頬がジンジンする。
あの光ちゃんの言い分はごもっともだと思う。だが、安心した。
「(…優希…元気そうでよかった)」
自惚れていた。
私が男の人と付き合っているのを優希が見たら自殺するほどショックに落ちいるかと思ってしまったがそんな事はなかった。
…嬉しいようで悲しい。
これで優希と会うのも最後になる。
私はマイケルくんの婚約を了承した。
引き換えに優希の今いる居場所を聞いた。
悪魔に心臓を売った気分だ。
いや、実際にそうなのかも知れない。
私は自分の人生を売った。
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