第55話 優希捜索②

 「やっぱり帰りたいです」

 「何言ってるの桜井ちゃん。せっかく久しぶりに休みを取れたんだがら羽を伸ばしましょ」

 そう言って千賀さんが私の腕を引っ張りながら連れてきたのは遊園地だ。

 「まずアレに乗りましょう!」

 千賀さんが遊びにきたかっただけじゃない?

 だが、私は言われるがままに連れられていた。

 「奇遇だね」

 …えっ!?

 「ま、マイケルくんどうしてここに?」

 千賀さんが驚いている。

 「いやいや。たまたま遊園地に遊びに来たら桜井さんを見つけてね。どうだい。ここであったのも何かの縁だし、一緒に遊園地を回らないかい」

 「…私はもう帰ります」

 足早にその場を私は後にした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る