第49話 騙されていた③
「久しぶりだね」
そう言われたが全く誰かわからない。
サングラスをして、後ろには屈強な男を従ているこのお婆さんは今日初めて会ったと思う。が、お婆さんは俺の事を知っているみたいだ。
「あのー。どこかでお会いしましたか」
俺は恐る恐る丁寧に質問した。
「…わからないかい。ハワイの時だよ」
お婆さんは優しく説明してくれた。
「私が鞄を盗まれた時に君が走って追いかけてくれたじゃない」
思い出した!
ハワイにいた、鞄を取られたお婆さんだ。
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