第37話 サプライズ①

ここで着替えよう。

俺は怪盗のコスプレを着替える為に部屋に入った。

着替用としていると部屋ノックされた。

「文化祭実行委員です。ルビーちゃんもうすぐ出番ですので準備お願いします」

…ルビーちゃん?

俺が入った部屋はルビーちゃんの控え室だった。

まずい、こんなところで着替えているのがバレたら何を言われるかわからない。

急いで部屋を出ようと思ったがルビーちゃんの控え室なのに肝心のルビーちゃんがいないことに気づいた。

トイレにでも行っているんじゃないかと思ったがもうすぐ出番なのに控え室に居ないのはおかしい。

机の上に手紙が置いてある。

勝手に読むのは気がひけるが緊急事態かも知れない。

手紙を手に取り…

ガチャ

「話って…優希?な、なんでここにいるの?もしかして…」

なんと桜井さんが来た。なにやら顔が青染めている。

俺はこの状況を考えた。

アイドルの控え室に怪盗の格好をした男がいる。…今の俺って不法侵入者になってしまっているんじゃないか。

そーっと出て行こうとしている桜井さんに急いでここに俺が居た理由を話した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る