第26話 夏休み⑥

優稀の家、楽しかった。

高校に上がって、久しぶりに遊ぶことができた。

みんな、気を使って、私を遊びに誘ってくれないからだ。

そんなことを思いながら、時間を見るともう、19時を回っている。

明日、ドラマの撮影。

そろそろ帰らなければならない。だが、その前にハワイの事を言わなければ。

今、優希の家に居るの優希、光ちゃん、霧街さん、相馬君、錦城さんの私を含めて六人だ。

志賀さんと荻田さんは、仕事があると言って、もう帰っている。

「…八月の三日~五日、みんな予定、ない?」

私は、覚悟を決めてみんなを誘った。


桜井さんが予定を聞いてきた。

「その日、何かあるのかしら?」

光がそう聞くと、

「実は、今度、海外でテレビの撮影があるんだけど…」

桜井さんは、次の撮影に海外に行くのは、嫌でだったけど、友達と行けるなら行くと言ったらしい。なんでも、外国が怖い?らしい。

「お願い。一緒に来てくれない?」

…桜井さんが頼んでいるのだ。行かないわけには、いけない。

「俺は、行くよ」

俺が行くというと、

「ライバルが行くなら、私も行くわ」

「アニキにどこまでもついて行きます」

「…私も海外、行ってみたい…」

「すいません、先輩方。その日、僕予定あります」

ということで、龍樹以外の海外行が決まった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る