第24話 似たもの兄弟①

「番長。いつも、兄がお世話になってます。妹の錦城 夏穂きんじょう かほです」

そう言いながら自己紹介をしてくれた。

…番長は、やめてほしいな。

「ご丁寧にありがとう。俺の名前は、坂上 優希。とりあえず、番長って言うのは…」

「兄からよく聞いてますよ。この町の頭を取ったんですよね」

うーん。いつそんなの取ったんだろう。ぼけてるのかな?まだ、そんな歳じゃないんだけどな。

「さすが、アニキ。いつの間に取ったんですか?」

「取ってねぇーよ」

そんな、やり取りをしている中、

「みなさんの分もあるので、食べてくださいね」

そう言って、お弁当を置いて、夏穂は、帰って行ってしまった。

今度、お礼を言いに行かなくては、いけないな。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る