第21話 作戦会議

今日も一人で霧街さんのところに来た。

「霧街さん。今日は、いいものを持ってきましたよ」

「…飲まない…」

相変わらず、薬を飲んでくれようとしない。

「ほら、このゼリーに薬を包むと、ちゅるんっと飲めるんですよ」

「…私は、子供じゃない…」

くそぉ。駄目だったか。


後日

放課後、俺の家で作戦会議をするため仲間を招集した。

集まったのは、俺、狼女馬男相馬の三人だ。

「それでは、作戦会議を始める。早速だが、狼女なにか、案は、ないか?」

「その名前で、よばないでねって言ったわよね!」

やばい、狼女…光から、殺気が出ている。

もう、このネタは、封印しよう。

「アニキ。なんで、そこまでする必要があるんですか?俺が思うに、これは、霧街さん家族の問題だと思うんですが」

相馬は、不思議な顔をしている。

「確かにそうかもしれないが。だけど、知ってしまったからには、何かしてやりたい。俺は、そう思っている」

俺がそう言うと光は、呆れながら、「優希らしいわ」っと言って、笑ってくれた。

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