第13話 宣戦布告②

あまり、言いふらしたく無いのだが、桜井さんならそんなことしない(聞かれて断れなかった)と思って、事の経緯を話した。

「なるぼどね。わかった私も案に立候補する」

ん?

「何言ってるの?って顔してるわね。もう一度ど言ってあげる。わ〜た〜し〜もその案に立候補する」

なぜか、桜井さんのも案に立候補するらしい、光はそれを聞いて、

「優希は勝負やらないらしいから、勝った方が優希に一つ命令できるってことでいい?」

えっ?やらないのに罰ゲームあるの?

「それでいいわよ」

それでいいの桜井さん!?

「それじゃ、尋常に勝負ね」

ダメだ、俺が何かを言う前に光が勝負の開始の合図をしている。桜井さんもそれを聞き、「負けないからね」そう言い残して、先に行ってしまった。

「よし、どうやって桜井さんに勝とうかしら」

光の目の奥が燃えているように見える。

「いやいや、待て。何故俺が勝負をしないのに罰ゲームがあるんだ?しかも、どっちが勝っても俺に命令が飛んでくるじょないか!」

俺は、そう言って罰ゲームから逃げようとしたが、

「元々、あんたが始めたことでしょ」

この一言で拒否権が無くなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る