殺菌
殺菌
それは
何て心地の良い響きなのだろう
わたしは
殺菌をするために
そのためだけに
この世界に生まれて来たのかもしれない
いや
そう言い切っても良い気がした
わたしは殺菌をするのだ
この星を入れ歯洗浄剤みたいに丸ごと突っ込まなくてはならない
何故ならおじいちゃんの口臭なんて比較にならないくらいこの星は汚れきっている
やってもやってもまだ足りない
だから何度もその行為を繰り返すのだ
殺菌
わたしはそれをする係りなのだ
ああそうだったのか
生ぬるい光の中、繁殖する細菌たちがいた
わたしは感情を置き去りにしてとどめを刺すだろう
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