悦楽の館へ
『ミラクルおやつタイム無制限、祖父オンリーブラジャー付け外し可、さらにコーヒーのおかわりはセルフ』
という看板が目に入った
意味がよくわからなかった
だがわたしは祖父だ
かつて祖父になる前に今は祖母となった女に中出しをきめたのだ
どうやら店に入る資格は十分にありそうだ
「ブラは付けてらっしゃいますか?」
入口で店員らしきタキシード姿の男に尋ねられた
わたしは偶然にもそれを装着していた
わたしは祖父であると同時に異常性欲者でもあった
異常な性欲
そいつに支配されると他のことなんてどうでも良くなる
異常な性欲だけがこの星を回す原動力なのかもしれないなと思った
待合室で座っていると奥から客が出て来た
それは二人組だった
「………いやあ、まさかのどんぐり拾い放題、満足しすぎてわたしのオムツははち切れんばかりですよ、率先して行われた部長の失禁タイムに最初、唖然とさせられましたが今となってはそれ以外の選択肢なんて無かったと断言、出来ます」
むふふと隣りの部長と呼ばれた中年男は笑った
「いやあ、きみこそビタミン犬に屋根から落ちるよう指示を出した時のあの後ろ姿はあっぱれだったよ、もしわたしが女学生だったなら完全に惚の字、この人のために身体中のありとあらゆる穴を捧ぐ覚悟もしただろうね、なかなか真似は出来ない、いいですねの連呼だよ、ここの支払いは任せておきなさい、あとこれで嫁に旨いフーセンガムでも買ってあげなさい」
そうして二人でげらげらと笑い合った
どうやら想像以上の光景がこの奥で繰り広げられているようす
わたしは装着していたブラジャーを正しく付け直した
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