午後からは


午後からは

雨だった

いつも雨だ

それがこの星に生きるわたしたちに課せられた宿命だった

「ねえ、どうしていつも午後からは雨なの?」

幼いわたしはいつかそう尋ねた

父親はこう答えた

「セロハンテープで犬小屋を補修しろっ」

質問内容は思いっきり無視

わたしはセロハンテープを貼った

だがその隙間から思いっきり漏れていた

「これでいいの?」

「良くないけどそれしか方法が無い」

父親はとにかく不機嫌でこれから浴びるように酒を呑むことは明白だった


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