ヒッキーブレイン
脳がいた
脳は引きこもりだった
こいつの引きこもり方はすごい
生まれてから一度も外の光を浴びたことが無いのだ
「やっぱ、脳はすげえや」
ほへーみたいな声をおれはあげた
だがある日、脳は家出した
狭い世界を捨て冒険へと旅立つことを決めたのだ
こっちはいい迷惑
「やめてくれよ!」
脳はその制止を振り切り表へと出た
煌めく朝日を浴びおれごと死んだ
癌細胞が精一杯、頑張って居場所ごと消滅してしまうようなものである
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます