バードショック


昼食はバード

そいつの唐揚げ

これがいつか空を飛んでいたという事実が

おれにはどうしても理解、出来なかった

「………それ、ニワトリですよ」

アルバイトの店員は言った

なんだ

偽バードか

(おれの頭はおかしくなってしまったのだろうか?)

一瞬、疑った

いやそうではない

おかしいのはこの世界の方なのだ

だからおれは戦うことにした

リュックサックから母さん手製のおむすびを取り出して店内で頬張った

はらぺこでは戦は出来ない

たしかそのようなことわざが昔あったな

よく覚えてはいないが

何しろ人間の脳細胞には限界がある

余計な知識など詰め込む場所は何処にも無いのだ


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