おじさんは怒った


おじさんと

性交渉しようぜ

それか咥えてくれ

どっちも嫌だって?

きみはわがままなんだなあ

じゃあいいよ

手こきで我慢してやるよ

おれって寛大だから

手こきも嫌?

信じられねえな

いったい何様のつもりなんだお前は

そんなわがままが通じると思ってるのかよ

性交渉はいや

咥えるのもや

手こきや

じゃあ一体、何ならいいんだよ?

逆に一体、何ならやってくれるって言うんだよ

おじさんは怒った

それはまるで大自然の活火山だった

とりあえず脱げよ

いやって……

いやって………なに?

おじさんは宇宙のことを考えた

だがよくわからなかった

そして目の前にいる女を凝視した

時間だけがただただ過ぎ去って行った

六十分三万円コースだった


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る