配給


ブラック無糖

おれの朝はいつもそいつで始まる

ぐび

甘くない

ラベルをよく見ると塩が入っていた

間違いなくそれは無糖だった

そういう問題ではないのかもしれないが

(一体、あの星はどうなってしまったのだろう?)

おれは思う

早速、地球との通信を開始した

「あー、豚を三匹、こちらへと送り込んでください、もちろん食用で。あとブラックコーヒーはもう必要ありません、流行りのアダルトグッズなどがあればそちらも送ってみてください」

数週間後、食料や日常品に混じってアダルトグッズが支給された

おれはウキウキしながらそれを開封した

映像作品だった

タイトルは鯖缶天国


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