わたしの乗るバス


わたしは

バスを待っていた

わたしの乗るバスがやって来るのを

ただじっと

きっともう少ししたら

わたしの乗るバスが

向こうからやって来るはず

そうしたら

わたしは

ここを離れることが出来るだろう

そしてわたしの行くべきところへ

行くだろう

バスがそこへ連れて行ってくれるだろう

四角くくて

目的地まで移動をしてくれる

それがバス

そしてもうじきそのバスが来る

来た

わたしの乗るバスだった

間違いない

そのバスがわたしの目の前で横転した

激しく回転しながら路上を滑った

不快な摩擦音がわたしの耳をつんざいた

わたしがこれから乗るべきバスが炎上した

やがて爆発し木端微塵に弾け飛んだ


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