ミックスライフ


ミキサーがあった

そこに仔犬を突っ込んでみた

取り敢えずだ

仔犬がぎゅうぎゅう詰めにされた

………

全国の愛犬家の皆さん

安心してください

おれはそう言った

そしてスイッチを押した

実はコンセントは抜いてあるのだった

それでも許してはくれないだろうか?

ミキサーに仔犬を突っ込んだ時点でおれはアウトなのだろうか?

ミキサーからぼろ雑巾のように仔犬を引っ張り出した

仔犬は既に窒息死していた

「あちゃー」

おれはぼりぼりと頭を掻いた

そうしたらフケがたくさん落下した!

最後に風呂に入った日のことを思い浮かべた

そして目の前には仔犬の死骸

おれは自らの過ちを素直に認めることにした

そのことによってこれからはもっと大きな自分に出会えるような気がした


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る