最後の夏


夏だった

季節ってやつはさ

まだ自己紹介はされていなかったが

感じていた

「お前、夏だろ?」

問いかけた

返事は要らない

そしてわたしたちは浜辺を駆け抜けた

無敵?

みたいなそんな感じで

大蛸に丸呑みにされて死んだ

あっけないよな

人生なんて

どこかに何かを置き忘れてきたような気がしているのに


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る